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夏色のコワレモノ 感想【オススメ】

6月の発売から即1万本のダウンロードを記録したじーぐさんの新作NTR作品『夏色のコワレモノ』をプレイしました。
前作を先日プレイしてじーぐさんの描く寝取られに心を奪われ、早速こちらも購入してプレイした感想・レビュー記事です。

夏色のコワレモノ/しなちくかすてぃーら
あらすじはこちら

夏色のコワレモノ紹介 (0)

DLsite専売



□基本情報

シナリオ:じーぐ
原画:じーぐ
プレイ時間:10時間程度
女子バスケ部エースで幼馴染の榎本涼香(えのもと りょうか)。
田舎村で一緒に育ち、密かに想いを寄せていた彼女――

主人公は両親の都合で都会に引っ越す事になり、
夏休み限定で涼香の家に泊まる事になるが――  (DLsiteあらすじより)


□良い点・悪い点列記

○ 前作よりも強化された様々な演出
○ 電話と手帳で見えない世界を垣間見る
○ トゥルーで繋がる夏色のコワレモノ
○ もう一人の魔性のヒロイン咲さんの存在
× 前作よりも薄れたマップ移動の意味
× 安井ルートの涼香の結末


□システムや動作環境

前作とコンフィグ内容は変わらずですが、ティーナよりもサクサク動いてくれたため快適にプレイできました。
今作のシステムは遠隔にいるヒロインの状況を知れる(?)スマートフォンシステム、男子専用SNS、追体験のできる手帳とNTRに刺激を加えてくれるツールが盛りだくさんです。

紅獄の剣士ティーナ』と同じ感覚で一本道のマルチエンディングかなと思い込んでプレイをしたところ、そんなことはなかったです。
ですのでやたらと色々な男に手を出させるとあとから収集がつかなくなって大変になります。一方でハートマークに塗れた手帳は圧巻でもありました。
一番楽な方法はターゲットとする男以外一切フラグを立てず、時間を経過させながら電話をかけ、ヒロインに異常が出たら追いかけて翌日手帳を読むを繰り返す事です。
二週目以降に検討するやり方になるのですが、これをやると後述するのですが作業感がかなり強いので注意が必要です。
最初は色々なイベントや住民の掛け合いも見た方が絶対にいいです。
システムにある深層心理メーターはあまり機能しなかったのでそこまで気にするわけでもないのですが、右下の名前が書き変わるのを見るとグサっとするのでいつ切り替わるのか・・・は楽しめるので必見です。


□作画・グラフィック・演出

特筆すべきは涼香のむちむちな身体でしょう。SNSでもヤりたい女子として様々な男の視線を集めています。
胸の大きさは歴代二番目くらい、お尻に至っては一番大きいのではないかと。
夏色のコワレモノ紹介 (13)

夏色のコワレモノ紹介 (2)

そのためかお尻を強調したシーンが序盤から終盤まで至る所に散りばめられています。

また、今回から大量に増えた壁ごし、扉ごしの他の男とのセックスの演出が素晴らしく良かったです。
ちょっと見えている男子トイレの扉ごしだけではなく、シルエットと会話だけで描かれる障子ごし・テントごしといった主人公側からの視点の悔しさと、そこに主人公がいるなんて露にも思わず激しく乱れる男女から想起される興奮とのせめぎ合いが凄まじい。
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それでいて手帳を見返せばそんな彼女の横にいるかの如く鮮明なシーンを見ることができるという完膚なきまでの敗北感に様々な感情がこみ上げてきました。


□総評

・涼香について
ルートごとに多くの涼香の態度の変化、心情の変遷を見ることが出来ました。

まさるルートではまさるが主人公に対してコンプレックスを抱きつつ、決意を持って涼香へのアプローチを繰り返すことで、涼香を奪われる虚無感と主人公圭太の行動力のなさを悔いるところに絶望を覚えました。
まさるをいじめていた対象への罪悪感から始まった関係が、旧知の仲という関係と混ざり合い主人公への想いを超えるところをまざまざと見せつけられたPKのシーン、誕生日の銭湯の入り口で出たあの一文に心を折られました。
臨海学校でまさると涼香のセックスシーンを見せられた主人公は最後にどれほど複雑な心情だったのでしょうか。
シーンこそ他のルートに比べるとインパクトはないものの、一番よく知る仲なだけに三人の関係の変化が心に刺さりました。

ノブオルートでは昔から自分の中でヒーローのような印象を持っていた主人公が資産家のボンボンに負け、目の前で奪い取られる無力感をがありました。
涼香が信じて渡した宝物であるビー玉が一つ、また一つと消えていく様子には焦りを覚えましたし、ゲームに負けた後怒涛の勢いで調教され1か月の間でドMに変貌する涼香の姿に申し訳なさを覚えながらも興奮しました。
プレイに使ったしめ縄の跡が立ち絵に反映されたりテーブルに置かれるアクセントも良かったです。

大介ルートはカラーが違い、主人公視点での心理描写が濃く描かれていて、それゆえに一番不快感のあるルートでした。
何度も自分に振り向かせることはできたのに焼きもちと苛立ちから涼香に向き合えない主人公にもやもやしました。
いわば自分が下に見ていた大介という存在に涼香を持っていかれたことを受け入れられないでいるのもまた生々しかったです。
上記二人以上に童貞を発揮したパワフルなセックスを何度もし涼香を虜にさせ、エピローグでの出産報告は胸が痛くなりました。

安井ルートも同様にちょっと異色のルートで、こちらは涼香の視点での感情が濃く描かれていました。
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自分が嫌いな男に主人公のために愛撫をされ、身体を重ね、誕生日には快楽に負け自ら抱いてもらいに足を運ぶ...
主人公は知らないものの事実を知っているプレイヤーとしてはかなりつらかったですが、チャラ男のテクニックに溺れていくのは正直めちゃくちゃエロいし良かったです。
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女としての快楽に目覚めてからは誰彼構わず連絡を取りヤリまくるようになって雰囲気が一変する涼香はどすけべ以外の何物でもない、ある意味ここまでは最高の展開でした。
ただ、最後の最後の流れがいただけなかった。唐突なドラッグオチは方向性が変わりブレてしまったようにも感じます。

大山ルートは村のしきたりを背景に、主人公の知らないところで心の迷いから身体を重ねてしまった涼香がじっとりとおっさんのテクニックに浸食されていきます。
あるできごとをきっかけに大山の毒牙は姉妹に向き、無抵抗なまま全てを奪われていくスピード感なのに、エッチシーンはめちゃくちゃ濃密な時間の流れになっています。
愛撫をする時間もさせる時間も、挿入時もねっとりとしたテキストとともに本気で喘ぐのは作風も相まってエロいことこの上ないです。
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汚いおっさんのすけべなテクニックで、しかも唯一姉妹丼で持っていかれるのだから開いた口が塞がらなくなるような思いだったのではないでしょうか。色々な涙が止まりません。

浮浪者ルートについては絶望感はあったものの、同じ空間で繰り広げられた咲の物語の方が印象的だったので割愛します。


色々な男と巡り会うことで沢山の涼香の顔を見れました。いくつか気になる点があるものの、どれもこれも良かったので頭が上がらないです。


・咲に付いて
もう一人のヒロインで涼香の姉である咲さんの物語。これもめちゃくちゃ良かったです。
三種類のエピソードが大分類であるのですが、どれも根っこは同じで流されやすい咲さんの乱れた欲望に紐づいています。
咲さんの過去は多くは語られないのですが、お淑やかで優しい咲さんはアイドルで常に村の男たちの性的対象です。
浮浪者たちへのボランティアでも同様の視線を集め、時には胸やお尻を触られるようなちょっかいを出されても拒絶しない咲さんは男たちからすればテイの良い性欲の捌け口になっています。
その一方で咲さんの本性も凄まじいもので、暇であれば家で何時間も布団の中で時を忘れ自慰行為に耽るほどの性欲の強さ。
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徐々にエスカレートしていく男たちのちょっかいに嫌がりつつも、本心では興奮して肯定しているかの如く全てを受け入れ快楽に酔いしれていく。

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そんな乱れに乱れまくる咲さんが美しいし、ありえないほどすけべでした。瞬間的なエロさは涼香を上回っていたと思います。
淫語たっぷりに叫びながら犯されて感じている咲さんはとても愛らしかったです。


・全体として
上記のようにキャラクターが寝取られていく様、堕ちていく様は表からも裏からも丁寧に描かれていて、エロも備えており抜群に良かったと思います。大山ルート、安井ルートは特に輝いていたように感じます。
また、ティーナ以上に強化された演出、キャラごとの喘ぎ方の違いなど細かな違いまで作り込まれていて熱意が伝わってきました。

あとはTRUEエンドでわかるタイトルの意味と他のルートでの事象の結びつき、圭太と涼香だけの物語としてもシナリオが出来上がっているのはエロだけに偏らせないじーぐさんの強みだと改めて感じました。

一方で私の問題でもあるのですが、マップ移動や時間変更からくる「作業感」はどうしても拭えませんでした。
先にも書いた通り、極端な話特定の男のフラグだけ立てて家の中で時間を進めながら電話で居場所を確認し、イベントの発生を見てから追いかけるというストーキングを繰り返せばエロシーンの前後含めしっかりと埋めることができます。
もちろんすけべなことばかりを考えている村や街の男どもの会話を見るなど楽しむ要素もふんだんにありますが、それを終えてしまうと動き回る意味はないと感じました。
ティーナではティーナ自身が主人公のため、"自ら男のもとに足を運ぶ"という意味を持たせて考えられましたが、本作では主人公は流れていく事象を後から追いかけて指を咥えているだけとなると動機が弱いな、と思うのは正直なところです。

上記の進め方に最初は気が付かず全員の男から涼香に手を出させる鬼畜プレイからスタートしたので攻略は難航していたのですが、シンプルに考えればかなり攻略自体の難易度は低いのでその点は苦手な私でもプレイできる嬉しい配慮です。


様々な感情を抱く寝取られのバリュエーションを見ることが出来るので、寝取られと一口に言っても多様な趣向が溢れるジャンルの中でもきっと自分の趣向にマッチしたルートがあると思っています。
同人RPGは苦手意識がある人でもNTR好きな人はプレイして絶対に満足できると思います。
そうでなくとも咲さんというヒロインが性欲を爆発させ複数の男を相手に乱れ狂う雌の姿を見たい人も十分に満足できると思います。

長くなりましたが、端的に言えば最高に良かったです。次の新作のキャラクターも構想されているようで、次もお世話になります。
それではまた次の記事にて。


夏色のコワレモノ紹介 (1)

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