Erewhon 感想 - そこはかとなくエロゲを綴る  
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2018/07/29
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Erewhon 感想

category - レビュー
2018/ 07/ 29
                 
どんな因果でここまで因習深い山村が産まれてしまったのでしょうか。
『紅い悪夢を喰む』とはなんなのか。色欲に塗れた村で明らかになる事実には衝撃が隠せませんでした。
なるべくネタバレのない範囲で記載をしているつもりです。

Erewhon/CLOCKUP
あらすじはこちら

20180729_erewhon (1)

原画:ジェントル佐々木
シナリオ:浅生詠
プレイ時間:15時間程度
ルートロックあり、パッチあり

きっかけは一冊の手記だった。
偶然手に入れた手書きの手記に記されていた【地図にない村】。
そこは――

狂い咲く椿、
一足早い紅葉、
沢山の赤い花々。

気が狂いそうに赤い森に囲まれた山奥の寒村、来待(きまち)村。
青年はその村に来訪神(まれびと)として迎えられる。

ようこそ、おいでくださいました。御廻様(おめぐりさま)。
今年の祭りは二十年に一度の特別な式年大祭でございます。

この者たちは、この特別な年に訪れる御廻様のために生まれ育った
斎(いつき)の者たちでございます。
ふたりは毎夜交代で伽に参ります。

村の美しい娘を一夜妻として神に差し出す……
これは古代からつづく大切な斎の儀式。

神を歓待するための、神聖な行為なのです。        (公式HPより)


□システムや動作環境
CLOCKUPの簡易設定Configと詳細設定が選択できるシステムは健在です。
グロテスクな描写のオン/オフ機能が選択できるようになっています。
緊急回避もシリーズ恒例のネタが詰まっていました。

グロ描写はテキストが詳細に書かれているのでオフでも起こっていることはしっかりと把握できると思いますが、
作品の肝になっている部分がグロに直結しているものが後半に多く出てくるので出来ればオンにてプレイしてもらいたいです。


□作画やグラフィック
エロは非常に濃厚です。局部の色の濃さや形もキャラクターごとに差がしっかりと描かれています。
この村の因習には女性の役割も含まれており、ある種の"汚らわしさ"を表現するためか画面いっぱいに広がる中年の男性が見受けら、より村の薄暗さを引き立てています。
CLOCKUP特有のハードなシーンも健在で複数プレイは勿論一人に対して延々と続くシーンも見ものです。
私はそんな中でも淫語塗れのサエのご奉仕縦パイズリシーンが凄く気に入っています。
熟女と言われているキャラクターのシーンも複数回出てきますが、美人だしテクニックで男性を骨抜きにしている様子が良かったです。

20180729_erewhon (2)

背景は山奥の山村ということで木造の屋敷やあばら家など田舎らしい建物がたくさん見られるだけではなく、
紅葉に染まる木々や椿の花の真紅がとても美しい背景・CGが多く印象的です。


□感想
外界から隔絶された山奥で繰り広げられている事象は人々の積み上げた感情のうえで行われている『しきたり』となっています。
外からやってきた主人公にとってはそれら全てが違和感の塊であり、蠱惑的な稀世良の甘いささやきに流されて情事に及んでしまう事も多々あります。
そんな稀世良がこの物語におけるキーパーソンだと思っていたのですが、根本的な部分はまったく別の個所にありました。
ヒロインそれぞれの物語では本作の因習を生み出した事象について詳細な真実が表れることはなく、体験版の通りに沿って進んでいきます。
流れが変わり始める2週目以降から徐々に積み上げられた秘密が崩れ始める様子は先が気になって仕方がない展開の仕方となっています。
大きく分けると4つのエンドで構成されており、2週目以降のエンドから徐々に核心に迫っていきます。最初ではまったく想像だに出来なかった事実を突きつけられ、そして伏線も見事に回収されていく様は圧巻でした。
稀人を巻き込んだ『来待村』という閉鎖空間で繰り広げられる民俗学ゲーは王道でもあり、最近は全く触れていなかったジャンルのため新鮮さも感じることが出来ます。
そうして迎えたトゥルーでは主人公の葛藤や原初的な思いが強く描かれており、一つの物語が終わります。
決して誰しもが幸せになる、という綺麗な終わりではありませんがこれでこそこういうダークな部分の出ているゲームだなと醍醐味さえ感じます。非常に満足出来ました。

テキストとCGにおけるグロのバランスがしっかりとしており、苦手な人でもそういったシーンをテキストでイメージしながら進めることができる親切な構成になっていると思います。

また、上でも触れたエロはこの村では日常の一部であり、慰み者として役割があるため全体的にどれもハードな描写が多いです。
だからこその水音と呻き声が続くシーンが多いので実用性はかなり高いと思います。

20180729_erewhon (4)
20180729_erewhon (5)
稀世良や十子のシーンよりも単独であればサエのシーンが非常にエロいと感じ、さらには御三家の女性との交わりのあるシーンが凄く良かったです。粘膜や乳輪の色の濃さが時期やキャラクターによって異なるのもポイントが高いです。このサエのシーンは本当にすごく良かったです。


浅生詠さんが単独で描かれたフルプライス作品で終始一貫してブレることなく伏線も綺麗に回収してくれていたのが作品に対する満足度をより高めてくれました。
少し腑に落ちない点としては稀世良の存在と役割です。序盤では主人公を誘う役割があり特殊な能力を持ち合わせてるような他とは少し異なる様子で描かれていますが、この背景についてあまり触れていないので疑問が多いです。

この稀世良を含む結末を想像していたため結末は自分が思っていた物とは全く違ったのですが、予想の斜め上をいく展開で存分に楽しませてもらいました。
見たかった血にまみれたシーンや残酷な現実もぶつけてくる個所もあったりと、ものすごく満足出来ました。
引き続きこのラインから作品が出てくるのを楽しみに待ちたいと思います。


それではまた次の記事にて。
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コメント

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感想の感想
ついにみなせさんと
同じ時期に同じタイトルを遊んだタイミングが来た!
ということで勢い、これはコメントを書かねば、ということで。

> 稀世良がこの物語におけるキーパーソンだと思っていた

ここです。
私も思ってました。
ところがこれ、影の主役は○○○さんでしたよね。
"姫様"のあのシーンは彼女の心境の変化が瑞々しく衝撃的に描かれていて、間違いなく物語の頂点<ピーク>でした。
本がえって、稀世良は「私の旦那様」
と意味深な台詞があったのですが
この台詞が深く掘り起こされていなかったのが謎です。

とはいえ、仰るようにサエのシーンなどエロシーンはバラエティ豊富で濃厚で
なおかつ、物語も面白い。
というか物語とエロがしっかり融合している、という意味で
大変にやりごたえのある素晴らしいエロゲーだったと思います。

No title
> B2F(地下二階)さん
コメントありがとうございます。
新作をやってる姿を見かけるのが久しぶりなようなw

稀世良の発言をあのまま放置するのは色々と勿体ないですよね。
実子ですらないくらいの謎を叩きこんでくれても「ああ、なるほどね」と思えるキャラクターなだけに別の形の物語には非常に驚かされました。

サエ半端ないですよね。もっともっとこの子のシーンと不憫さをわかって欲しい。
一方であの事実を知ったシーンで彼女自身が身投げをするパターンも見てみたかったです。