虚空のバロック 感想 - そこはかとなくエロゲを綴る  
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2018/02/15
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虚空のバロック 感想

category - レビュー
2018/ 02/ 15
                 
終焉の虚空に異形のカタチを刻み込め

このフレーズの通りでありタイトルの通り、最後に待っていたものはただただ『虚空』でした。


虚空のバロック/light
あらすじはこちら


虚空のバロック 初回限定版
原画:上田メタヲ
シナリオ:昏式龍也、森間まりも ほか
プレイ時間:15時間程度
ルートロック有

○システムや動作環境
プレイには問題はなかったのですが、タイトル画面がひたすら重い。私のエロゲノートでは限界です。
作中では体験版にもあった歩くシーンや画面効果が随所に出てきますがどのシーンも重いと感じることはなく、サクサク動いてくれました。
コンフィグは可もなく不可もなく。SFテイストな部分もあるのでバックログジャンプがあると嬉しかったです。いつになったらここは導入してくれるのでしょうか。


○作画やグラフィック
立ち絵もCGも可愛いし、グロを描かせても美しい。流石は上田メタヲだなと。
このゲームで私が推したいポイントの一つに立ち絵が可愛い。特に顔を赤らめた表情がもの凄く可愛いという点があります。

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可愛いでしょう。モブのクラリッサも可愛いのだから反則です。クラリッサはタイトミニスカスーツで戦闘をするっていうのもプラスポイントです。

グロに関しては血の描写も綺麗で申し分ないですが、欠損や臓物系や異形がダメな人は少しきついシーンがあるのかもしれません。


○感想
果たしてこのゲームは異能バトルものなのかSFなのか哲学なのか死生観ゲーなのか。
プレイした今でもどうジャンル分けしたらいいのかわからないです。確かに『異形』と言えるのではないでしょうか。
本作は主人公がヒロインである幸に告白をするシーンから始まります。
そして次のシーンでは急転し、その後の『甲信特異震災』と呼ばれた大地震の後に場面は移ります。その中で突然目覚めた能力『バロック』を使い人の形を成していない生物達と戦います。
そのまま震災の世界で群像劇とバトルを織り成すかと思いきやすぐに10年後のあかつき新都が舞台に。主人公たちはその世界では奇跡の生還者として財団に保護されます。以降は『The・シックス』という超能力者の機関も現れ、『バロック』の能力を巡って物語は進んでいきます。

これだけ書くと本当にそれぞれの物語がきちんと繋がっているのかよくわからないです。
実際にプレイをしてみても本当に震災の描写を入れる必要があったのかなど疑問が尽きないです。それくらい途中の話が歯抜けになっていますし、色々とやりたいことを詰め込んできちんと練らなかった結果こういう状態になったのかなと思ってしまいます。

ただ、この作品の面白さは丁寧な作りやシナリオにはありません。後半になり一気に押し寄せるカタルシスにあります。
やちるルートと加護ルートでは主人公は自分を犠牲にしてまでも人を助ける、熱血漢とパワーで切り抜け形は違えどそれぞれのヒロインとの幸福を築いていきます。
ロックが解放される幸ルートでは明かされる真実と迫られる選択と対峙、自身の肯定・否定などとともにプレイヤーに様々な思いと感情を与えてきます。
SF要素はここに詰め込むためにあったのかと納得できる側面もありましたが、そこでもやはり特異震災は必要だったのかという疑問は残りました。
それでも最後のCGとタイトルの意味付けのためにあった震災であったと考えれば大がかりながらも見事に私の記憶に『虚空』を植え付けることができたのではないかとも思います。

全体として面白いかと言われると難しいのですが、この部分のギミックに関しては非常に良かったと思います。

それ以上にもっと読みたいと思ってしまったのは主人公と幸との過去回想の部分です。
人によってだとは思いますが私は凄く短いパートにこの作品のもう一つのテーマが凝縮されていると思います。
むしろこの部分に至るまでの詳細とこの1シーンを長くしっかりと書いてここを結末とするような別の作品があってもいいのではと思うくらいにこのシーンには惚れ込みました。そして幸というヒロインが一番輝いた瞬間だったと思います。

戦闘シーンは少々退屈ですが、主人公の発言や行動、ヒロインや周りのキャラクターの発言や行動に注視しながらオールクリアをしてみてほしいです。
あからさまな伏線以外にも、こんな部分も繋がるのかという驚きやプレイ後に気づかされるテーマに触れたり、色々と考えさせられる作品だったと思います。

ボリューム不足や作り込みが不足している部分は否めませんが、後半に押し寄せる答え合わせとカタルシスはなかなかのものでした。

ネタバレするとつまらないのでかなり抽象的な書き方になっていますが、プレイした人と幸のシーンや主人公の生き方について話をしてみたいです。


それではまた次の記事にて。


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