2017/06/04
2017/06/03
2017/05/28
2017/04/09
2017/03/26

レビュー

        

このままだと弟がテクノブレイクで死んじゃうから子作り! 感想

category - レビュー
2017/ 06/ 04
                 
GIFが貼ってある都合で若干重いのですがご容赦ください。あまりに動作がしなければ外して別の方法を考えます。

・このままだと弟がテクノブレイクで死んじゃうから子作り/アトリエかぐやHonky-Tonk Pumpkin(あらすじはこちら

このままだと弟がテクノブレイクで死んじゃうから子作り!

原画:yoppy
シナリオ:華田久作

○システムや動作環境
文字が読みにくい方のやつでした。最低限の機能は備わっていますのでいつも通りです。
動作についてもエロゲノートでも問題なく動いています。桜の舞うシーンがあるのですがそこは読み込みに一瞬止まる程度で他はサクサクです。

○作画やグラフィック
私が好きな絵と塗りで◎。立ち絵にジト目が加わっていたり差分が多かったので大満足です。ただベッドに一緒に横になるシーンなどで立ち絵を横にして表現するのは首が痛いのでやめてください。。。
テーマ通りボテ腹シーンも結構多めです。これらの一部やレオタードのCGでは違和感があるものが多いのが気になりました。
妊娠後でお腹の大きさが段階的に変わったり胸の大きさも変わりましたし、乳輪の大きさや色まで変えてきたのには拘りがあるなと感じました。私はあまりわかりませんが、そっち系が好きな人にはなかなか喜ばれるのではないでしょうか。色の変化については結構良かったと思います。

○主題歌やBGM
ここも特段書くこともありませんので割愛します。

○感想と総評
ここのラインの作品はLOVEトレ以降追いかけていますが、JD温泉に続き3作目となります。LOVEトレを超えられたのかと考えると非常に悩ましいところですが、僅差でこちらに軍配が上がりそうな評価です。
つばめさん大好きな私としてはやはり今作も希実華ちゃん。しかし唯那さんもかなり良かったです。岬は自分の中では頭一つ低い位置となりました。
エロに関していえばずば抜けてこの作品のレベルが高いと思います。相当頑張ってます。

今作で大きく評価したいのはアニメーションの強化です。
他のメーカーと比べるとまだまだ色々出来るでしょうという所やおかしいと思う所もありますが、拘りも強いです。

テクノブレイク

体験版のシーンでもあるおっぱいツンツンのシーン。画像を繋ぎ合わせただけなのでカクカクですが、実際のアニメーションはもっと動きがあり揺れ方や陰影の変化に感心しました。
指で押すだけでこれだけ揺れるんですからそれはそれは楽しい事でしょう。見ているこっちも楽しいです。
気になったらこのシーンと希実華のグラインドのシーンは体験版でもアニメーションの確認できるのでプレイしてみて欲しいです。
本編中の岬と希実華の騎乗位のシーンも立体的な動きになっており今作は騎乗位にはバリエーションを持たせて来たので嬉しいですね。

過去作まではしゃぶりながら口をもそもそと動かすシーンがあったのですが、今作からは舌も出て動くようになりました。モザイク越しなので動きはすごくわかりにくかったりするのですが、舌で舐めとるアニメーションがあったのはすごく良かったです。

本編には縦パイズリもいくつかありますしパイフェラもいくつかあります。男性器が見え隠れするところだったりしゃぶる際の動き方視線の使い方なんかもかなりパワーアップしているように感じました。エロに対しては結構工夫をしてきた印象です。

以下はいくつか気になったシーンのCGですが、どれもアニメーションが良かったので本編で見て頂きたいです。
イメージ915_1
イメージ1058_1


さて、肝心なヒロインですが、岬は別としても唯那と希実華はめちゃくちゃ強かったです。
岬についてはかなり甘々な展開になります。ほんとに弟大好きオーラがかなり出ていますが私には響かなかった。
このラインはバブみはほぼないんですが、唯那については申し訳程度の授乳手コキと幼児プレイがあったり。それ以上にアグレッシブに見える岬以上に貪欲で視線がものすごくエロいです。そしてCVが花澤さくらいうこともありハイレベルだったと思います。
ほどよく甘やかしてくれるし、家事も出来るし優しい何でもできる良いお姉ちゃんなのにここまでエロいのもいいですね。

希実華は全体的にかなり優遇されているヒロインだと思います。
シナリオに紐づくキスシーンであったり、それを利用したキスをしながらのシーンがあったりと他のヒロインと待遇が全く違います。CGも唯一キス時のアップがあったり。顔を赤らめる立ち絵の差分もいくつかあるなど愛されている感じがしました。
イメージ1034

唯一出産後の子供と映っているシーンがありますが、かなり美人に成長しています。
しかも妊娠が原因で精液をかなり欲するようになる設定付きとエロさも申し分ない。
このキャラでCVの葵時緒も好きになりました。
イチャイチャしてる感じは一番出ており、馴れ初めだったりその他の部分が岬と唯那と比べるとしっかりとしていたと思います。


二人ともつばめさんと並ぶくらい好きなヒロインです。希実華についてはそれ以上かもしれません。


ただ、本作で気になったのはテーマ通り子作りです。LOVEトレやJD温泉の時のように変にシナリオを入れてこようとしないところは良いと思います。妊娠はすぐにしますが、シーンはその後も多様にありますし少し違ったプレイも出てきます。
私がそこまでボテ腹が好きというわけではないので、ここまで作中でがっつり出されると・・・という感じです。
乳首の色が茶色くなったり母乳が出たりとか色々属性を入れてきているのはすごく嬉しいのですが、妊娠はもっと後の方で数枚で子作りのプロセスがもっと長いと思っていた分面食らったのでそこは下げる所なのかなと。
ちゃんと公開されてたCGで妊娠があることはわかっていたのですが、そのウェイトを図り間違えたというのが原因です。
ハーレムルートに至っては全員妊娠してからのスタートですし、CGも幅が納まり切らなくなり横にスクロールしまくったりお腹で構図がよくわからなかったりと色々とカオスだったのも下げるポイントになっています。
ハーレムは前作までの方が間違いなく良かったです。まるで意味が分からなかった。。。


下げたところを補ってなお余るヒロインの魅力はもの凄いのでこのLINEを追っている人にはプレイしてもらいたいです。
ボテ腹がからっきしだめだったり黒っぽい乳頭が嫌っていう人は避けた方がいいかもしれません。

もしボテ腹ダメって人でも普通のシーンだけでも実用性はかなりあると思います。
これも大切にしておこうと思います。


それではまた次の記事にて。


                         
                                  
        

ChronoBox -クロノボックス- 考察

category - レビュー
2017/ 06/ 03
                 
この記事はプレイ後の考察を書いている記事のため、ネタバレが大半を占めています。
未プレイの方は感想記事をご覧ください⇒クロノボックス 感想

考察に入る前に一応作品の宣伝も。

もう初回版は注文が停止していますので通常版の購入となります。通常版は6/30発売予定です。⇒げっちゅの予約ページ
すぐにでもプレイしたい。パケがなくてもいいという方はDMMからDL版が発売されています。⇒DMMのページ




では早速の本題。本作は根幹をしっかりしておかないとブレやすいので自身のそれぞれの用語の解釈から書いていく。
□各用語
・天使島について
作中(ログワールド中)では無人島だったとあるが、現実では島民はおり、生活をしている。政府が多額の資金を投資したらしい。
結果島内に『EdEn』という施設を設け、治験・実験を行っている。
『EdEn』はEnd of disorder End of neglectの略称であり、障害を持つ人や差別を受ける人をなくすための施設。
そこでは被験者が生徒としてのカリキュラムを受け生活をしている。それも実験の一種としている。

・被験者について
被験者は『過覚醒狂暴人格障害』(脳波が円を描き、花に似ていることから『ブルーメシンドローム』と呼ばれる)を患っている。
どのような基準で集められているかは作中には書いていなかったと記憶している。
被験者はグレードが割り振られており、黒に近づくほど危険度が増す。最高値はブラック+。主人公はこれに該当する。
作中における被験者は全部で26名、名簿上は後述する通りギフトが存在するためその2倍である。
出席を取る時点で0051が最初に点呼されるため、それより前の被験者は卒業をした、もしくは『牢獄行き』となったかモブだからすっ飛ばしたのかは不明。
被験者が奇数番号、そのすぐ後の連続する偶数番号にその被験者の持つギフトが登録されている。
数字が若いほど先に被験者として登録されている。主人公を除く被験者で一番数字が大きいのは黒蝶沼志依で『0100』主人公は『9999』。この二人の数字は何かあるのではと思って妄想中。

・ギフトについて
主人格に対し、狂暴性を秘めている副人格を『ギフト』と称している。ただし、主人格が重度の病を患っているケースもあり、全ての被験者の主人格の方がまともというわけではない。
作中には「制服を拒否してメイド服を着ている者。妹なのに長女だと思い込んでいる者。足が悪いと思い込み車椅子で生活している者。性同一性障害。同性愛者。」というような文章が登場するように主人格について難ありのケースもあれば、副人格について言及をしているというケースもある。

・実験の内容について
上記EdEnを通じ、ギフトを持った被験者を治療すること。
主人格と副人格は記憶の共通化があるが、一方が表に出ているときはもう一方はその事象を把握できないで眠っているような状態になる。主人格を強制的に露出させ続け、その間に副人格を除去していくということが目的。
強制的に主人格を露出させ、副人格の表面化を抑制するものが頓服の薬と島内全域にある放送装置。チャイムの音により副人格を抑える効果がある。
万が一ギフトが表面化し、問題を起こした場合は牢獄行きとなり脳内からギフトが強制除去される。ギフトからするとこれは極刑に値する。

・ログワールドについて
logは記憶を意味し、記憶から創出された世界。作中では仮想現実として扱われている。
loss of giftの意も主任により付けられており主人公と5人のギフトを除去する目的で使用された。
牢獄行きになった場合はこのログワールドは利用されていない物と考える。

・ログワールドの目的
樺音を殺害した後目覚めた主人公は主任に手紙を書く。主任はそれを受け主人公をログワールドへ導く。
主人公は自らの贖罪のため。樺音を殺害することになった自らのギフトを罰するために、主任は非はないとはいえ殺害をした主人公たちへの復讐のため。
主人公のギフトを苦しめるためにルールを設けた。
「ギフトを苦しめるためには事件の記憶を甦らせるのが一番」「事件のインパクトを強調させて脳に刺激を与えることであなたの中の残滓が一時的に反応するはず」どのように甦らせるかは、「箱を用意しておいたから。それを開けなさい」
表面化したギフトに対しては何をしても良いため、主人公は自らのギフトを樺音に殺害してもらうことを望んだが、主任の判断でオリジナルを模した屍を用意し、殺害させることにした。
「何も知らない世界を彷徨いながら……箱を探して……ギフトを甦らせて……そして樺音のアバターに殺される」
欠点として主観を脳内に没入させることで、記憶が一時的に混乱するため記憶を失った状態になる。

ログワールド内の生徒のモチーフは
四十九 筮、フーカ・マリネット、木ノ葉 まころ、由芙院 御伽、玖塚 つつじ子の5人とそのギフトである
羽瀬 久次来、姫市 天美、高梨子 小鳥、夛里耶 猶猶、玖塚 あざみ子の5人
その他の被験者のギフトである飯槻 メガ、彬白 夜々萌、叶深 霍、安楽村 晦、黒蝶沼 志依
以上が存在している。グループとしてもそれぞれを3グループに分けて考えていくことができると思う。


これらをもとに考察を
ログワールド内の~という書き方が長いのでR○○と定義しておく。

□各周回の冒頭のモノローグについて
1周目――この世界は、楽園である。
無垢な天使が舞い、崇高の羽が祝福している。
歓喜に覆われた世界は、平和そのものだ。
2、3周目――この世界は、花である。
甘美な蜜が溢れ、美麗な香りが舞い散っている。
花弁に覆われた世界は、純潔そのものだ。
4、5周目――この世界は、仮面である。
信念と欲求が交錯し、打算が駆け巡っている。
欺瞞に覆われたこの世界は、虚像そのものだ。
6、7周目――この世界は、シェルターである。
心と心が火花を散らし、悦楽の時を切り取り貪っている。
脆弱な眉の覆われたこの世界は、薄氷そのものだ。
8、9周目――この世界は、色彩である。
黒と白が形を成し、鮮やかなモノクロを産む。
眩い闇と沈痛な光に覆われたこの世界は透過そのものだ。
10、11周目――この世界は、悪意である。
恨みと怨みが憾みを呼び起こし、憎悪と恐怖は復讐に帰結する。
傷口の鮮血が粘性に滲んだこの世界は、呪縛そのものだ。
12周目――この世界は、  である。
 が を し、 が し合っている。
 の が する時、世界は へと変性する。
最後――この世界は、楽園である。
無垢な天使が舞い、崇高の羽が祝福している。
歓喜に覆われた世界は、平和そのものだ。

と変化をしていく。言い回しを考えると主人公の台詞と考えられるが、冒頭という点からも主人格のその周回におけるイメージなのではないかとも予想。楽園である、ということまではR主人公のイメージと合致するがそれ以外の場合はイメージしているものと乖離している点が多いためR主人公の独白として取るには少々強引に感じる部分があった。
それぞれの世界のイメージが何を指しているのかも考えてみた。各モノローグ部分は周ごとにスポットの当たる人物やギフトが変わってくるため共通項や法則が見出せなかったため一旦保留としたい。
12周目を見る限り、ここにもなんらかのメッセージ性があると思うのできちんと読み取っていきたい。
そして12周目が虫食いだらけで何を意図しているのかが全くわからないので作者以外わからないと思うが予想があれば教えてもらいたい。


□モノローグ時における天使島の変性について
主人公のギフトが除去されるごとにモノローグでの島の様子が徐々に変わってくる。
これは正しい記憶認識を取り戻すということに関連づいてくるはずだが、島の様子がおどろおどろしく変わっていくことからも見ている島自体はR天使島と考えられる。しかし正しい認識に近づいているにも関わらず、島の周りの海や空の赤さ、赤い月など異様な点が目立つ。また、1周目を終えた時点で島に出来るクレーター地帯や途中で島の一部が欠けるといったことも起きている。そして島の向きが反転し、背景含めモチーフ以外が全て反転しているので現実世界に近づいているとはかなり考えづらい。
なので、主人公は現実の記憶を取り戻しつつある⇒R内での記憶が曖昧になってきており、ログワールドを正しく形成できなくなってきていると考えた。校舎内が赤いのはEdEnが血塗れというところからの連想ではなく、単純に非常灯の光と考えるのがわかりやすい。
ただ、どういう条件で海が赤くなったり島が欠けたりするのかは不明である。そして開始してすぐに突然山林部が欠けたが、これは何があった場所なのかが気になるところ。現実世界でもし教会が事件後に壊されたのであれば、あそこに教会があったとも考えられるのだろうか。
イメージ558

また、天使島についてだが、作中で樺音が「ここは楽園の島。天使ではない人間が、ずっといるべき場所じゃないわ」と言っている。
ここで言う「天使」は素直に受け取るのであれば障害がある人を指しているのだろう。良い悪いを問うわけではない。
主人公がもうギフトを除去しきったということから言っている発言と考えられる。


□各周の解釈について
構成としては複雑ではあるものの大きい部分ではまずは単純に分けることができる。奇数周は黒い箱を見つけ出し、R主人公のギフトを除去する。同時にR内に読み込まれたギフト持ちの5人のギフトも除去される。
主人公のギフトに復讐をする・除去することが大きな目的であることから他の5人のギフトが除去されるのはあとから主任がけしかけた何かしらの策であり、5人のギフトの除去⇒黒い箱の発見でギフト表出⇒屍に殺害されギフトを除去していくという流れではなく黒い箱を発見しギフト表出⇒主人公のギフトを屍が除去⇒同時に何かをすることで5人のギフトも除去し、次の周で主人格に対し主任が罰を与えるという流れが自然だと考える。
そう考えた時に奇数周でギフトの除去を行い、次の偶数周で除去した被験者の観察をしている。そうして除去できたと判断したため被験者番号画面で主任が『PRESS ENTER』をし、名簿から削除されたと考えると納得できない事もない。
ただ、各偶数周のENDの最後が何を意図しているのかがいま一つ理解できないでいる。

フーカENDは比較的穏やかで、欠損は記憶とR内での事実に矛盾があるも、今の状況が優先されることを示している程度に感じた。この伏線は御伽ルートや筮の赤い校内での黒山羊との対峙シーンにも関連している。
つつじ子ENDは「ギフトを持ったまま、外に出ることは許されない」という所からどちらかが卒業の描写があるもギフトをまだ持っているということが語られているのみである。
御伽ENDはわかりにくく、経年に関わらず、主人公も御伽も時間が進まない点から現実ではないということが示唆されていることが一つあるが、もう一つ最後に父の影を見た点である。後者が何を意味しているのかがわからない。
筮ENDも同様であり、成功したエピローグを語っている中で突如バスケットボールが転がって来てこのゲームの最大のショック部分のあるCGでもある絶叫のシーンに繋がる。筮は幼少は弱気な女の子として描かれており、ブルーメシンドロームを発症してからもEdEnでもバスケットボールをしていた描写はない。R内でそういう設定もあるが、あの時の筮は部活なんてやっていないのでそこに反応する理由が不明である。
考えうるものとしてバスケットボールを樺音の首に見立てた説があるが、主任も含めそうする意図は薄いように思える。
まころENDも意図があったようには感じられず、どちらかといえば主人公が混濁しているなか色々と葛藤していく様を描いているのみのように感じた。
やはり御伽と筮の最後が突出して不思議な演出となっている。もし主任がR内に干渉しているのであれば樺音が特に嫌っていた2人が特殊な点は頷ける。


□黒い箱について
姫市は黒い箱を「自分の大切な宝物」と言った。大きさはティッシュの箱程度で普段から持ち歩いているともある。
あざみ子はつつじ子の屋上からの投身後にR主人公に対し黒い箱を「はい、箱」といい渡している。この二点が黒い箱の定義を複雑にしていると感じた。前者については開けるタイミングでは姫市の手から離れている。
ここだけを見ると、箱を所持している(していた)人に何か共通点があるのではないかと踏んで話を進めていくことになると思うが、以降は箱は出現しており誰かが所持していたり渡された描写はない。持っていたと読める部分は屍もしくは黒山羊くらいだろう。
箱は主任が用意したものと後でわかるが、ここで問題なのは上記の二人が所持をしていた点である。俯瞰している主人公がR内を操作してR主人公にとってつらい形をとろうとしているのであればそうする必要があるのかもしれないし、主任でも同様のことをするのかもしれない。こうした意図は何かあるはずだがこれもはっきりとした答えが見出せないでいる。
黒い箱の中身は樺音の死後の『食事会』の時のものだろう。警察が発見した周囲にあった欠損部位はそのまま再現をしたが、食べられた頭部については痕跡がないため樺音の頭部ではなく屍の頭部で再現をしたと思っている。
主人公と御伽の性器に形状を合わせたのは非常に良いミスリードを誘うシーンだったと思う。
最初から黒い箱と青白く光ってから黒くなる箱とがあるが、その部分での書き分けがあったのかまではまだ確認できていない。


□『SEI』の文字について
WEB上でも色々な仮説が唱えられている。どれが正解なのかは正直私も全くわからないが自分で立てた仮説があるので書いていく。
①ひっくり返して『135』説
これは主人公が事故に遭ったのが135便の航空機墜落事故ということから連想される解釈だが、思いつくものの腑に落ちない。
気になるところはなぜ反転ではなくひっくり返してしまうのかという部分である。この周は反転した世界になっているため反転させるのであれば合点がいく。しかし反転させると『132』となる。また指で書いたと考えるのであれば文字の書く向きがおかしい。1は通常下から上に書くことはないと思っている。
誰から誰にどちらの手で書いたのかということを考えるともやっとする仮説となってしまう。

②『SEI』からの連想説
2周目で主人公はフーカに対し「姓?」と屍の音が違うものを挙げてきている。そのことから逆にSEI⇒姓⇒屍(⇒樺音)と連想をしたもの。
事件のインパクトを強調させて脳に刺激を与えることでギフトの残滓が反応するとあるのでここで誰かの首の切断を見せることで樺音の死のイメージを狙っていたのかもしれない。ということであれば納得がいく。反転した世界に事前に主任達が用意していた可能性も含めるとありうる解答だと思う。文字の書き方が左効きの人の癖に見えなくもないので主人公が書いた、想像して残したとも考えられる。

③アナグラム説
アナグラムというほどのものでもないが、SEI⇒SIE⇒志依と連想をしたもの。
志依に記憶がないのだとすればでは誰が書いたのかと考えると、後述するが主任が書いた線で考えた仮説である。
葛籠は九十九とも書き被験者番号99が実は主任、そのギフトが志依と考える妄想。ただ、意外と納得できる部分も多い。主任の過去は語られていないし志依が記憶の共通化である程度の知識を持っているのだとすれば作中の発言も頷けるからだ。


④SEI=性説
これは没に近い仮説。単に殺害されたのが御伽だから、黒い箱の中身が性器だったからというだけの安直な考え。

個人的にはやはり②か③の説を推していきたい。


□特徴的なキャラクターについて
・由芙院 御伽について
彼女は他のキャラクターに比べて含ませた表現が多いように感じた。他のキャラクターにも満遍なく語らせるというわけでもなく、彼女に伏線を集中させたのには何か意図があるのだと考えたい。
ギフトを除去され、猶猶が消えてR主人公と結ばれた際にひらすらR主人公に対し違和感はないか、ということを尋ねていた。それに対し御伽の過去の発言から処女であることの矛盾や休み時間のいないはずの親への電話に対しての疑問が挙げられていた。確かにそれも気になるところではあるし、彼女を含め主人格が作中で携帯で通話を試みている姿が何ヵ所かありこれは別途考察の余地があると思う。
ギフトが除去された後に御伽が屍と対峙するシーンでは屍に対し「ざまあみろ」と言った。ギフトは完全に除去することができず、御伽の場合は特に残滓が多く残ったということだろう。御伽は樺音が転入してくる前にギフトが表出化していたので樺音のことを知らない。屍については猶猶の発言でR内で知ることとなるので「ざまあみろ」と言うことは考えにくい。途中で携帯の使用もしていたことからギフトの残滓が残っており、EdEnでの猶猶の習慣から耳にあてていたのだと思っている(R内で個々がどこまで行動の制限がかかっているのかは作中では書かれていないはず)
ここだけではなく、黒山羊と対峙した際の猶猶は・・・といった発言からも強く残っていると見受けられる。そういった意味でも他のギフト持ちとは少し違う部分があるように感じた。

・フーカ・マリネットについて
彼女については副人格に姫市がいることも相まって意味深にとれる部分が多い。
ギフトは本人の望むものを投影する側面もあるのでお嬢様である姫市がギフトとして現れたのはわかるのだが、御伽を除く3人は人物を映し出しているのに対しこの2人は自分の願望より作られた人格である。そういう意味でも2人と3人は少し分けて考える必要があると思っている。

イメージ877
イメージ878
序盤でかなり気になる伏線でもあり最後まではっきりとした答えが見いだせなかったこの発言。恐らくは姫市のギフトとしての存在に一石を投じる一言なのだろうと思っている。姫市はそれだけ特殊な存在であり。もしかするとフーカの本来ギフトですらないのかもしれない。

・姫市 天美について
作中でギフトである彼女は序盤で退場するのに最後まで出てくる。異色かつこの作品のカギとなる人物であることは間違いない。
イメージ541

姫市が手紙に書いた『あなたを想うこの気持ち、真実だって誓うよ』、これはEdEnで樺音が主人公に対してした発言と全く同じである。そして彼女が書いた手紙は机の上に置かれたはずなのに鍵がしまわれている引き出しの奥へ移動している。
少し話が変わるが、鍵については引出しの中にずっとある。鍵の安置は世界によって左右されないことからあの引き出自体が世界に左右されない空間だと思っている。C†Cでいうところの祠に近い空間だと考えている。
そこに鍵があることを教えてくれたのは樺音、ではそこに大切な手紙を移動させたのは誰がどのような意図でと考えた時に樺音と姫市がリンクした。フラッシュバックでも姫市のCG後に樺音のCGが入ってきていることからも主人公も何か近しい物を感じ取っていることがわかる。
イメージ880
イメージ882

※6/4訂正
手紙は引き出しの中へしまっておくと書いたテキストがあった。その場合鍵が用意されたのは手紙がしまわれた、少なくとも1周目以降となる。その引き出しに鍵を置いたことにはいずれにせよ何らかの意図があると思っている。

屍は姫市については「絶対にやめた方がいい」と連呼をしていた。他のギフトはおすすめはしないであったり嫌いなのだが、彼女だけは絶対にやめた方がいいと強く言っている点も気がかりである。他の人物に比べるとひどい事をされたわけでもないのに彼女だけをここまで否定するのには絶対に意味があるのだと思う。
私がプレイした限りだと作中でこの部分について語られているところはなかったと思うので妄想だが、EdEnでの姫市の性格や態度とR内での彼女はかなり違うため主人公がR主人公を絶望させるためにあえて樺音の面影や記憶などを含ませたのかもしれない。上の画像にもある「どうしても忘れて欲しくなくて」というのはもしかすると彼女はこのようなことから自分が消えることを知っていたのではないだろうか。
また、姫市は黒い箱を宝物といい、しかも"なくした"と言っている。なくしたのは箱ではなく失った中身のことだったとするとこの線はやはり捨てきれない。

・黒蝶沼 志依について
彼女もまた色々と知り過ぎており、他のギフトにはない側面がある。姫市とは違ったポジションで非常に特徴的だ。
上で立てた仮説③をここでの見解にも用いる。志依は箱が"黒い"という事を知っており、屍の存在もどこか知っている様子がある。
「あまり関わらない方ががいい」「その子については、私は何も知らないわ」「屍という存在には、深くかかわってはいけない」と悪ふざけを装いながら発言しているが知らない人間にはできない発言だろう。特にその子について、ではなくついて"は"と言っているのが非常に興味深い。
また違う周では「高梨子さんを助けてあげるのは、私じゃなくてあなた」と言っていることから主人公がギフトを除去できるのでまころを解放してあげることができるのはあなた、とも取れない事もない。
10周目の「最後の最後、この世界が終わるその時まであなたと仲良しでいたいものだわ」という発言では、この復讐がもうすぐ終わりを迎えることを悟っているようにも感じられる。
もし、③で書いたように志依が主任のギフトなのであれば主任は樺音については知っているが屍のアバターを用意しただけであり
、行動については知らないという点も説明がつくし他の伏線も知っていて当たり前で整合性がとれている。
黒山羊と志依が対峙した際には主任はイレギュラーがあった時には何かしらのアバターで介入をするとしか伝えていないので、R内に配置された志依はそれが主任だとわからないのも納得できる。
イメージ794

「どんなに真っ直ぐ生きていても、たった一つの失敗で積み上げてきた信頼が壊れてしまうこともある。だからこれ以上苦しまないで。優しいあなたのままでいて」
これはもしかすると復讐を終えた主任からの主人公へのエールなのかもしれないと妄想。
体験版内にある志依の弱点は主人公というのも主人公が研究材料なので失えないという側面と娘が愛した男性だからという面があったのではないだろうか。

□名前について






こうも書かれてしまっては名前についても考える必要が出てくるだろう。

ライターに合わせ、被験者番号に並べてみる。ふりがなも記載しておく。
漢字に意図というよりはきっと別の字を充てるというところに意義があると考えた。
0051四十九 筮(つるし うらな)
つる⇒五百、鶴
0052羽瀬 久次来(はせ くじき)
⇒鶴とした時に羽、病院の千羽鶴を連想
0053フーカ・マリネット
フーカ⇒Hookah(水たばこ)、現地では安価なもの、どこにでもあるもの
0054姫市 天美(ひめじ あまみ) 
連想させるところだが、逆らしいので安価ではなく高価から姫か
0057木ノ葉まころ(きのは まころ)
不明
0058高梨子 小鳥(たかなし ことり)
まころから連想させ病院から落ちてきた小鳥や小鳥遊に辿り着く
0060飯槻 メガ(いいづき めが)
不明
0061由芙院 御伽(ゆふいん おとぎ)
ふいん⇒訃音 ふい⇒巫医
0062夛里耶 猶猶(たりや なおなお)
父の死⇒訃音の連想 巫女は性別に関わらずということからの連想。名前とのつながりは不明
0068彬白 夜々萌(すぎしら ややも)
不明
0070叶深 霍(かなみ にわか)
不明。兄弟の名前も探れば何かわかるかもしれない。
0084安楽村 晦(あらむら みそか)
不明
0085玖塚 つつじ子(くつか つつじこ)
つつじ⇒躑躅(花言葉は慎み)
0086玖塚 あざみ子(くつか あざみこ)
あざみ⇒薊(花言葉は報復、独立)
0100黒蝶沼 志依(こくちょうぬま しえ)
不明
9999期招来 那由太(きまねき なゆた)
不明

まるでわからない。書いたことすら意味が分からない。ほぼ没案であり妄想にもならない。ただ、つつじ、あざみについては花言葉がそれぞれの性格やシナリオと関連づいている部分がある。ラストのシーンでも供花があったことからもしかすると植物や花に結びついたルールがあるのかもしれない。
ここも柔軟な発想な方に委ねたいと思う。テオドールベクトルがドイツの医学用語らしいのも一応念頭に。
名前についてはたいきさん(立ち寄らば大樹の陰様)も触れていますのでこちらもご一読ください。非常に読みやすい解説になっている。
また、きゃるんさん(カイワレ成長日記様)にて植物という方向から詳しくアプローチをされているのでこちらも参考にしていただきたい。

□犯人について
DArFe_2WAAIKph_.jpg

これは単純だった。単に考えすぎだった模様。
この一連の元凶となった犯人は誰、という意味ならばまころだろう。ただその体験版上ではまころはおらず、ミスリードをさせられしてやられたというところだ。
もっと小さい部分での事象での犯人や本編中の例えば樺音を殺害した犯人などを想定していたが、納得はできる回答だと思う。


□その他気になったところ。
・赤い校舎内での黒山羊の「強いて言えば、後回し」の発言の意味。
樺音を殺害した主人公も最後には復讐するという意でいいのだろうか。
・体験版での被験者番号の書き換えが発生した条件。
これは別の誰かが送り込まれるということなのだろうか。法則性が不明。
・12周目の冒頭の空欄

文中で投げかけている部分は解釈を是非教えていただきたい内容だ。


長くなりましたが以上です。ご覧いただきありがとうございます。
本作で色々と考察をさせていただき、充実した時間を過ごすことができ本当に良かったです。

コメント欄ですが、討論の場にご自由にお使いください。
まだまだSNS上では発言しにくいという事もあると思いますのでこちらでどうぞ。



                         
                

続きを読む

                 
        

クロノボックス 感想と考察

category - レビュー
2017/ 05/ 28
                 
面白すぎて一気に終わらせました。
ネタバレしても問題ない部分で書いた感想は表に出しておきます。
ネタバレ含む考察部分は線を引いて追記部分の中にしまっておきますので、今はまだ未プレイの方でページが全表示された場合は途中までにして、残りはプレイ後にでもご覧ください。

・Chrono Box-クロノボックス-/NO BRAND(あらすじはこちらから
ChronoBox -クロノボックス-
ChronoBox -クロノボックス-

――大海に浮かぶ小さな孤島“天使島”
そこに住まう若者達の中に、期招来那由太はいた
彼の通う“EDEN”に流れる、当たり前の日常
友人達と、当然のように遊び、当然のように笑う日常
そんな日々は、たった一つの黒い箱と、たった一人の黒い少女によって終止符を打たれる
きっと、大丈夫
忘れたままの方がいい
思い出してはいけない過去
EDENに集う天使のような仲間と、今日も日常を過ごす
少女が導く悪夢は、まだ終わらない――

失った記憶を取り戻してはいけないADVというジャンル分けがすごい印象的になった作品でした。

原画:長浜めぐみ
シナリオ:桜庭丸男
プレイ時間:14時間程度
ルートロック有、パッチなし
アペンドで体験版が出来ると聞きました。

○システムや動作環境
エロゲノートだと若干起動に時間がかかりました。
起動をしてしまえば動作は全く問題なかったです。キャラにモーションがついてくるところもありましたが、そこも重くなく快適にプレイできました。
UIはシンプルで可もなく不可もなく。F12がクイックロードなのですが、PrintScreen画面の横のせいでキャプチャ取りながらやってたら間違って推してしまったのでクイック系はメッセージボックス確認有無はあると助かるなと思いました。
結局ほとんどはオフにしてしまうんですが、こういう配置なら重要なんだなと改めて実感。
体験版ではなかったマップ選択を矢印キーで移動できるようになったのは良かったです。


○作画やグラフィック
乱れるようなこともなく安定した作画でした。立ち絵もCGも安定していて良かったです。
作風も相まって抜き要素はほぼなかったと思います。夜々萌さんのシーンとか御伽のシーンは良かったです。特に後者は個人的に一番良かったなと。
あと私服が各キャラ可愛い。服のセンスも嫌いじゃないです。
グラはもっとグロが多いのを期待していたのでその部分では物足りなさがありました。
グロが多い方がというよりはもっとえぐいのが多いと思っていました。
綺麗さで言えばイノグレには勝てず、グロさもそこまでないので推し要素ではないんだと思いますが少し肩透かし感がありました。
背景はこれも作風のせいで一部違和感が発生しますが、それ以外は全く問題なかったです。

○主題歌やBGM
主題歌の歌詞。ムービーもそうですけどめちゃくちゃ重要です。最初は飛ばしてもいいくらいかなと思います(全部聞いてしまったのでスキップ可能かはわかりません)。クリア後必ず再度見て聴いてみて欲しいです。
BGMはオルゴール部分を多く聞くことになります。哀愁漂うメロディが進めていくと余計に悲壮感と狂気を持ってくるのでかなり印象が強いです。
屍が登場するシーンでのBGMもかなり好みでゾっとする感じがたまらなかったです。

○感想
本編は一本道。マップ選択でループを強制させられることがありますが、正しい選択肢を選べればきちんと進めますので迷うことはありません。これは複数回答を持たないことが正解のゲームだったと思います。
ライター・広報ともにめちゃくちゃにハードル上げるし大丈夫なのかなこれ。つまらないようだったらかなり叩かれそう・・・。と思っていましたが、誘惑に勝てずプレイ。
結局のところは杞憂に終わったようで申し訳ありませんでした。全てを終えて感じたことは、こういう作品を待っていた。結論も私が大好きな終わり方で本当に楽しめた。ということでした。
常々twitterでは言っているのですが、もっと絶望できるエロゲをやらせてくださいと切望していたところこの作品がその欲求を満たしてくれました。全てクリアしたときの主人公の行動は私が求めていたものそのものであって文句なしです。ネタバレになるのでほとんど本編には触れられませんので内容は割愛します。
体験版をやってみて混乱した方も多いと思います。時系列がぐしゃぐしゃだったから。本編ではそういった事はなく、きちんと回収すべき伏線は回収してくれているはずです。人数が変わる理由なども納得がいきました。
それでもどうしても疑問は残ってきてしまいますが、そこは追って頑張って補完・解釈していこうと思います。

書きたいことはひたすらあるのですが、全て本編に深くかかわってきそうなので考察部分に書くことにします。
ここで最も言いたいのは色々考えながらエロゲやるのが好きっていう人にはこの作品はぜひやって欲しいということです。
私もそういう作品を最近出来ていないからやりたいと思い真っ先にやりましたが、大分満たされました。
公式や広報を見て興味が出た方は血が平気ならばやってみて損はないと思います。

むしろ少しでも興味を持ちましたら、是非やってみて欲しい作品です。
ループもの、狂気、閉鎖空間など想像力を掻き立てる要素がたっぷりあります。
私も自分で想像していたことが何となく当たっていて嬉しかったり、体験版をやった結果かえってミスリードさせられた部分があったりと色々と楽しむことができました。
前半~中終盤まではプレイヤーに色々と想像をさせ、ラストで一気にその散りばめられた伏線を回収していく様を体験し、自分の思考の糸が繋がっていくという感覚を久々に味わえたためすごい快感を覚えました。
今年の作品の中では今の所一番シナリオで楽しめたゲームでした。もっとこういう作品がやりたい!


げっちゅなどの一部通販では受付停止もしていました。⇒現在は初回版が特典なしで売っています。
買取価格もなかな買落ちてこないのでパッケージデザインもいいからか手放さないユーザも多いのかと思います。
複数買いしたという方もあまり見かけていません。

DMMではダウンロード版も専売で行っているそうなのでこちらもご一考ください。

クロノボックス DL版
クロノボックス DL版

それではまた次の記事にて。


以下は折り畳み部分です。こちらから考察を書いていこうと思います。


                         
                

続きを読む

                 
        

トリノライン 感想

category - レビュー
2017/ 04/ 09
                 
終わったので感想書いていきます。エロは相変わらず強かったのでそこを重点的に。
未だに体験版云々の件は理解できていませんが分かり次第補記ということで。

・トリノライン(あらすじはこちらから
トリノライン シンプル版
トリノライン

原画:きのこのみ、柚子奈ひよ
シナリオ:8、御厨みくり、花見田ひかる、鋏鷺
プレイ時間:15時間程度
ルートロック有り、パッチなし?

○システムや動作環境
普段使いのPCでは流石にスペックにも余裕があるので歩いたりするシーンもなめらかに動きました。
シロネの振り向くシーン、沙羅の髪をかき上げるシーン、夕梨の胸を寄せるシーンが少し重いのは仕様だったのかは不明です。
UIはずっと同じものを使っているので設定画面とか設定内容はそろそろ変えてほしいなとも思ったり。変に凝っているのは使いにくいです。Alt+Kがスキップなのは覚えにくいのでCtrlで出来るとか既読文字色変えたりとかとか。
体験版スキップがあったのは良かったです。


○作画やグラフィック
文句なし。海も空もCGも全部綺麗でさすがはminoriです。
シロネが背景上で振り向いたりもしたんですが前からminoriってこんな演出有りましたっけ。結構画期的で驚きました。


○主題歌やBGM
ピアノBGMが耳に優しく、シロネが弾いていた過去の曲がよく使われているのでそれが非常に印象的でした。
EDもいつもの感じでインパクトはなかなかありますね。


○総評
(線内ネタバレ若干注意)


このキャストでシナリオに期待してはならない。そう思いながら始めた本作ですが、やはり期待はしないで正解でした。
アンドロイドっていうテーマが合う合わないとかではなく色々とダメだったのではないかなと・・・。
まずシロネルートでは主人公の考えがよくわからなかったです。
余命宣告もあるし、シロネと一緒に共有をしたいからトリノにしてほしい⇒永遠になればお互いを見なくなるのでは⇒人間は生あるからこそ~なので人のまま生涯を過ごしたいってあまりに短絡的過ぎるような。その辺りも母親とも詰めたような描写もないですし、もしそんなことになったらRRCやそれこそ沙羅に恨みどころではないような気も。
結局のところは何も起こらず主人公は死を選択し、シロネも自分の生きる意味を理解し起動を停止するところからの流れは結構良かったと思いますがもっと色々と掘り下げられたのではと思うルートでした。
こちらのルートでの言いたかったことはアンドロイドとは何か、人間でない物の生きると言うことは何かといったところでしょうか。

夕梨ルートに関しても、夕梨不治の病だし余命幾ばくなのに主人公と頑張りすぎじゃないかとかここ病院だしいいのかとか色々と考えてしまう点がありもやもやと。闘病のストレスとか死に対する恐怖とかを人間臭く描いていたのは結構良かったし好きですが、個人的には夕梨=死、シロネ=生でシロネに対して嫉妬をぶつけまくるというのを期待していたのでそれがなかったのは残念でした。
結果としては夕梨=死、ユウリ=生の構図で同じようなことをやってくれましたが、かたや映像技術ですからね。。
主人公想いの情に厚い本当にいい子だと思うんですけど色々と報われなかった。
こちらは人が生きるということは何か、というところにフォーカスをあてている印象でした。

そこから来る沙羅ルートの展開は良かったですがここも大人の事情があるにせよもう少し長く色々と書いてほしかったのはあります。

全体としてもアンドロイドの技術以上にVRと人工知能の融合技術とか今でも難病のものを治療する技術とかが出ていてそちらにびっくりしました。ただこれもそこまで掘り下げてる感じではないのでSF感すごい!というほどの作品ではなかったです。

あといずれのルートでもお母さんは結構不憫な立ち回りだなと。。




まあいつも通りのminoriでしたと。シナリオにはヨリノとか罪デヴ風香以降は期待してはいけないんだなと改めて実感。
しかし新たな絵師を入れてのエロはかなり良かったと思います。

シロネにしても
イメージ187_1
イメージ188
てな感じでしたし、沙羅にも着衣ズリありましたしなかなか高評価。ただ私はシロネのキャラがあまり好きではなかったです。

夕梨は
イメージ213
これ以外にもニーソの食い込みがすごくムチムチで絵師が拘っているのだなというのが非常に良く伝わってきました。胸も尻も太ももも髪型とかもかなりタイプのキャラでした。

イメージ219_1
しかもシーン中に自分の乳頭を舐めるとかもあってすごく良かったです。

沙羅も構図が良いシーンがかなり多く、
イメージ235

イメージ239
そりゃあこの胸なら見ますよねって。

イメージ237
このシーンは表情もシチュもすごく良かったです。永遠を超えられないだろうとずっと思っていましたが、シーンではさすがくすはらゆい色々と楽しめそうな物が多かったです。

綾花はせっかくの陥没ガールなのにそのシーンがなかったのは勿体ないし非常に残念でした。


キャスト見てシナリオはさておき気に入ったキャラがいればエロは依然として強いので期待できる内容だったと思います。
1シーンも結構長めでしたし複数回戦入ってくるので長く楽しめて実用度もあるのではないでしょうか。

シナリオも人によっては結構いい評価が散見されますのでこれも好みが分かれやすいところだったのかもしれません。
私としてはエロがすごくいいしキャラも可愛い。シナリオはそこそこというところで興味があるならお勧めしたい、といったところでしょうか。


それではまた次の記事にて。




                         
                                  
        

甘夏アドゥレセンス 感想

category - レビュー
2017/ 03/ 26
                 
3月の新作ですが意外と短かったのですぐに終わりました。キャプチャは持ってきていないので画像なしです。

・甘夏アドゥレセンス/コンフィチュールソフト(あらすじはこちら

甘夏アドゥレセンス
甘夏アドゥレセンス

原画:ひさまくまこ、ひつじたかこ、笹弘(SD)
シナリオ:えじむら、上下さゆう
プレイ時間:15時間程度
ルートロックなし、パッチ有


○システムや動作環境
私のエロゲノートでも問題なく動いたのでサクサク出来ると思います。ムービー切り替えやスキップの速度も速く快適でした。
前の選択肢へ戻るもありましたし読み進めていくだけならば最低限の機能はそろっていました。
ナツのボイスだけは最初からちょっと大きめなので統一したいのであれば少し下げた方が良いのかもしれません(体験版でも同様でした)


○作画やグラフィック
立ち絵は綺麗でした。可愛いし◎です。シーン以外の絵も悪くはなかったですし背景も海だったり街並みだったりはそれなりに綺麗だったと思います。ただしCGには結構ムラがあって崩れているものもいくつかありました。
後で詳しく書きますが、胸の先端付近がセパレート付け替えでもできるのかってくらい変わり過ぎです。シーンによっては顔もバランスがとれていない物もありましたしもう少しそこはせっかくなので頑張って頂きたかったなと。


○主題歌やBGM
BGMは特に印象に残る物はなかったです。主題歌はOP、ED共に良かったと思います。
EDは個別で用意されていますので各声優さんの唄が聞けるのは嬉しいです。皆さん上手。しまりのはまいてつの時には考えていませんでしたがこんなでしたっけ・・・
あとせっかくバンドで挿入歌があるならばカサンドラではなく声優で歌ってほしかったなあと。別作品でも思ったのですがそれは個人的な希望なので残念でした。

○総評
前評判では結構言いたい放題でしたが予定通り特攻してきました。やはり音楽に関しては大爆死の設定です。
結論から言うとキャラの掛け合いだったり結ばれるまでの流れや個別は悪くないです。むしろリョウルートなんかは良かったと思います。
しかし個別ではなく共通の後半あたりまでがいけなかった。これはどうあっても設定やシナリオが悪いです。
体験版の時点で軌道修正がことができないくらいによくわからないことになっていたのでここは言いたいことが出てくるのはしょうがないと思います。
体験版から抜けた後になってすぐにわかるリーリヤの正体だったりバックがあまりにお粗末すぎて。。。自分から反政府組織だったり諜報員を名乗るってどうなってるのよと。お金でどうにでも出来るような内容をライブ一つでひっくり返せてしまうようなのは流石にどうなのよと。そのレベルでいいなら最初からその設定いらなくないかと悲しくなりました。
序盤はその部分に絡んできて音楽・ライブの話がかなり混ざってきているのでその部分すらも不要に感じてしまい、コンセプトが全くわからない状態に。
結局ライブ後はリーリヤも掌返して面倒見てくれるしロシア戻るしでもうこの辺りはよくわかりません。
トラウマについてもあれだけホイホイ解消してしまうならなくても良かったのではないでしょうあk。

そこは置いておいて主人公と各ヒロインの馴れ初めは悪くなかったです。
ナツはお婆ちゃんの思いとリーリヤの家と自分の信念についての話、サーシャは母のいたバンドの解散と自分の今後の話、リョウは支えてくれた母の想いと自分の将来についての話、天音は主人公のトラウマの話と自分の正体と将来の話。
こう書くと全部同じに見えてしまうのですが天音のシナリオだけ毛色が少し違いますが、その他は割と筋が通っていたような気もします。
特にリョウのルートは才色兼備で弱点なしのお姉さんの葛藤や初心な一面が見れたりするのは良かったです。告白~付き合った翌日の朝のやり取りが印象に残っています。

絵が可愛い分シーンも頑張ってもらいたいところなのですが、ここはそうもいかなかった点です。
サーシャとリョウは巨乳として描かれておりその胸を使ったシーンに期待したかったのですが思った以上にそこは薄く、サーシャの授乳手コキは物足りないくらいでした。アクセント程度で本番続行なのは悲しいですね。
そしてどちらもマイクロビキニを作中で着ているのですが、実際のシーンでの乳輪、乳頭の大きさを見てもマイクロビキニに絶対納まってないだろうとしか思えないサイズになっているのはなんなんでしょうか・・・サーシャは水着でのシーンもありずらして描かれている差分もあるのですが、ミリ動かしてあれなら通常時でも絶対見えてますよねアレっていう状態だったりシーンによって乳頭が急に大きくなったりするのはすごくもやもやしました。せめて統一してもらいたいです。絵のバランスはまだわかりますがここは譲りたくはないところです。
そしてサーシャにバブみを少しでも求めてしまった私はばくあね2やLOVEトレに還ります・・・。
サーシャの授乳手袋手コキは悪くないけど短すぎでしょう?


やってみた限りはそこまでボロボロに言われるほどの作品ではなかったです。前作はプレイしていませんが、序盤の酷さを乗り越えれば個別辺りからは割と良かったのではと思います。

おすすめです、とは言えない作品ではありますが、興味があればやってみてもいいと思います。


それではまた次の記事にて。