レビュー - そこはかとなくエロゲを綴る  
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2018/07/29
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2018/02/15
2017/12/30
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レビュー

        

Erewhon 感想

category - レビュー
2018/ 07/ 29
                 
どんな因果でここまで因習深い山村が産まれてしまったのでしょうか。
『紅い悪夢を喰む』とはなんなのか。色欲に塗れた村で明らかになる事実には衝撃が隠せませんでした。
なるべくネタバレのない範囲で記載をしているつもりです。

Erewhon/CLOCKUP
あらすじはこちら

20180729_erewhon (1)

原画:ジェントル佐々木
シナリオ:浅生詠
プレイ時間:15時間程度
ルートロックあり、パッチあり

きっかけは一冊の手記だった。
偶然手に入れた手書きの手記に記されていた【地図にない村】。
そこは――

狂い咲く椿、
一足早い紅葉、
沢山の赤い花々。

気が狂いそうに赤い森に囲まれた山奥の寒村、来待(きまち)村。
青年はその村に来訪神(まれびと)として迎えられる。

ようこそ、おいでくださいました。御廻様(おめぐりさま)。
今年の祭りは二十年に一度の特別な式年大祭でございます。

この者たちは、この特別な年に訪れる御廻様のために生まれ育った
斎(いつき)の者たちでございます。
ふたりは毎夜交代で伽に参ります。

村の美しい娘を一夜妻として神に差し出す……
これは古代からつづく大切な斎の儀式。

神を歓待するための、神聖な行為なのです。        (公式HPより)


□システムや動作環境
CLOCKUPの簡易設定Configと詳細設定が選択できるシステムは健在です。
グロテスクな描写のオン/オフ機能が選択できるようになっています。
緊急回避もシリーズ恒例のネタが詰まっていました。

グロ描写はテキストが詳細に書かれているのでオフでも起こっていることはしっかりと把握できると思いますが、
作品の肝になっている部分がグロに直結しているものが後半に多く出てくるので出来ればオンにてプレイしてもらいたいです。


□作画やグラフィック
エロは非常に濃厚です。局部の色の濃さや形もキャラクターごとに差がしっかりと描かれています。
この村の因習には女性の役割も含まれており、ある種の"汚らわしさ"を表現するためか画面いっぱいに広がる中年の男性が見受けら、より村の薄暗さを引き立てています。
CLOCKUP特有のハードなシーンも健在で複数プレイは勿論一人に対して延々と続くシーンも見ものです。
私はそんな中でも淫語塗れのサエのご奉仕縦パイズリシーンが凄く気に入っています。
熟女と言われているキャラクターのシーンも複数回出てきますが、美人だしテクニックで男性を骨抜きにしている様子が良かったです。

20180729_erewhon (2)

背景は山奥の山村ということで木造の屋敷やあばら家など田舎らしい建物がたくさん見られるだけではなく、
紅葉に染まる木々や椿の花の真紅がとても美しい背景・CGが多く印象的です。


□感想
外界から隔絶された山奥で繰り広げられている事象は人々の積み上げた感情のうえで行われている『しきたり』となっています。
外からやってきた主人公にとってはそれら全てが違和感の塊であり、蠱惑的な稀世良の甘いささやきに流されて情事に及んでしまう事も多々あります。
そんな稀世良がこの物語におけるキーパーソンだと思っていたのですが、根本的な部分はまったく別の個所にありました。
ヒロインそれぞれの物語では本作の因習を生み出した事象について詳細な真実が表れることはなく、体験版の通りに沿って進んでいきます。
流れが変わり始める2週目以降から徐々に積み上げられた秘密が崩れ始める様子は先が気になって仕方がない展開の仕方となっています。
大きく分けると4つのエンドで構成されており、2週目以降のエンドから徐々に核心に迫っていきます。最初ではまったく想像だに出来なかった事実を突きつけられ、そして伏線も見事に回収されていく様は圧巻でした。
稀人を巻き込んだ『来待村』という閉鎖空間で繰り広げられる民俗学ゲーは王道でもあり、最近は全く触れていなかったジャンルのため新鮮さも感じることが出来ます。
そうして迎えたトゥルーでは主人公の葛藤や原初的な思いが強く描かれており、一つの物語が終わります。
決して誰しもが幸せになる、という綺麗な終わりではありませんがこれでこそこういうダークな部分の出ているゲームだなと醍醐味さえ感じます。非常に満足出来ました。

テキストとCGにおけるグロのバランスがしっかりとしており、苦手な人でもそういったシーンをテキストでイメージしながら進めることができる親切な構成になっていると思います。

また、上でも触れたエロはこの村では日常の一部であり、慰み者として役割があるため全体的にどれもハードな描写が多いです。
だからこその水音と呻き声が続くシーンが多いので実用性はかなり高いと思います。

20180729_erewhon (4)
20180729_erewhon (5)
稀世良や十子のシーンよりも単独であればサエのシーンが非常にエロいと感じ、さらには御三家の女性との交わりのあるシーンが凄く良かったです。粘膜や乳輪の色の濃さが時期やキャラクターによって異なるのもポイントが高いです。このサエのシーンは本当にすごく良かったです。


浅生詠さんが単独で描かれたフルプライス作品で終始一貫してブレることなく伏線も綺麗に回収してくれていたのが作品に対する満足度をより高めてくれました。
少し腑に落ちない点としては稀世良の存在と役割です。序盤では主人公を誘う役割があり特殊な能力を持ち合わせてるような他とは少し異なる様子で描かれていますが、この背景についてあまり触れていないので疑問が多いです。

この稀世良を含む結末を想像していたため結末は自分が思っていた物とは全く違ったのですが、予想の斜め上をいく展開で存分に楽しませてもらいました。
見たかった血にまみれたシーンや残酷な現実もぶつけてくる個所もあったりと、ものすごく満足出来ました。
引き続きこのラインから作品が出てくるのを楽しみに待ちたいと思います。


それではまた次の記事にて。
                         
                                  
        

ももいろクローゼット 感想

category - レビュー
2018/ 05/ 04
                 
最近ではあまり見かけなくなったキャストを添えて戻ってきたフロントウイングが放った作品は、ニチアサアニメが男女を結び、自分と向き合いリビドーの開放をしていく、日常のテンポとエロのバランスがとても気持ちいいお話でした。

ももいろクローゼット/フロントウイング
あらすじはこちら


20180504 (1)

原画:INO
シナリオ:七央結日
プレイ時間:6時間程度
ルートロック:なし

学園のマドンナ的な生徒会長「各務原有栖(アリス)」。
彼女は議員の娘であり、眉目秀麗で成績優秀まさしく別世界の高嶺の花。
一方、一般のフツー学園生である主人公「羽島零司(レイジ)」。
ふたりに接点は皆無だった。

―― ハズだったのだが、奇妙な縁がふたりを結んだ。
それは、女の子向け変身ヒロインアニメだった。
零司はひょんなことから、アリスがハードなオタクである事を知ってしまう。
そしてアリスは、得意の勘違いグセで零司に弱みを握られていると思い込む。
零司はその誤解を解こうとするが、なかなかタイミング合わず、
それどころか誤解は深まっていってしまう。
そんな中、話がこじれてアリスは零司の家でアニメのコスプレをすることに。
しかし衣装に身を包んだアリスは、自分の中に沸き上がる淫靡な衝動気づき、 唯一のオタク仲間である零司と共に、その感覚を探求していくのだった。(公式より)


感想


今も大人にも子どもにも愛されているニチアサアニメを題材とした作品で、その作品に関して即売会に参加したりメイド喫茶に行ったり、秋葉原のショップに行って同人誌漁りをして散在したり。
自分が精力的にオタク活動をしていた時のことが思い出されすごく懐かしいなと感じました。

その懐かしさに拍車を掛けてくるのが、起用されているキャストたち。
最近ではあまり見かけなくなったまきいづみや、新作にはもう数年は出ていないんじゃないだろうかという位久しぶりにお名前を見かけた金田まひるなど。
極めつけはOPに桃井はるこをボーカルとして採用する布陣。こちらは同ブランドの『コロナブロッサム』でもボーカルとして採用されていますが、電波系の曲で歌われているのを聞いて懐かしいとめちゃめちゃ刺さりました。

更にキャラクターたちの掛け合いもすごく勢いがあり、笑いあり日常に散らばる下ネタありとテンポがとてもよく言いたいことを言いまくるこの雰囲気もどこか懐かしい感じがしました。声優補正も相まっているのかと思いますが、プレイしてもらえれば表現しづらいこの感覚を分かって頂けるかと思います。

テキストにパロディはないものの名言・迷言がたくさん出てきますので読んでいて全く飽きることはなく、非常に密度の高いギャグエロを堪能できました。
散りばめられているのでスクショは出しずらいのですが、恵那を取り巻く掛け合いや主人公と懐かしの不良同級生ヒロインの坂祝との掛け合いのスピード感とコメディ感は素晴らしかったです。


また、この作品は『性癖』『オナニー』に重きを置いている節があり、
メインヒロインの有栖も性に関しては非常に貪欲かつオープンなキャラクターとして描かれています。
20180504 (3)
20180504 (6)
主人公がタイツが好きなことを知ると、好きなタイツを履いてきてあげると言ったり下着が見えていることを教えたらこんな返しをしてきます。

20180504 (4)

自分の趣味のコスプレが抑圧された欲求の解消=オナニーとリンクすれば加速し、M気質なことも相まって主人公に撮影会をされたり、露出プレイをするだけでも果ててしまうほど感度の高い子です。コスプレの下は下着を付けなかったり、玩具を付けたりなど性的好奇心からプレイは加速していきます。
変態ルートでは処女喪失の前に肛門開発やお漏らし、野外プレイなどありますが凄く尖っているというものはなかったのが少し残念な点ではありました。

そんなキャラクターを演じるのがメイメイということもあり、非常にエロかったです。

サブキャラクターも非常にいい味を出しており、坂祝や恵那さんも同様に性に対してはオープンな性格で描かれていますのでギャグエロ路線に拍車がかかっています。坂祝と主人公の距離感は絶妙でこれはこれで二人が結ばれるストーリーが見てみたいです。
恵那さんと結ばれる話や坂祝と結ばれる話があるのであれば追加コンテンツとしてでも構わないので見てみたいです。

6時間程度という短い作品なのですが、とても楽しかったです。
何年か前からエロゲをプレイしている方にとっては久しぶりに見かける声優が、しかも楽しそうに演じられている様子を見ることができるので是非プレイしていただきたい作品です。
ニチアサアニメはあくまでテイストレベルですし、コスプレに関しても魔縫少女フリル&レースという作中のアニメのコスプレだけであり、有栖のピンクのウィッグには違和感を拭えなかったです。
それでもこのクオリティでロープラですし、絵も綺麗でキャストも豪華でそこそこエロい。日常に散りばめられているエロも気持ちの良い作品で非常に満足出来ました。

4月の発売タイトルの中では実は一番期待していた作品であり、ヒットしてくれたので良かったです。

それではまた次の記事にて。
                         
                                  
        

バタフライシーカー 感想

category - レビュー
2018/ 04/ 01
                 
『景の海のアペイリア』で正円が言っていたように、途中FDを挟みましたが、予想通りA5和牛のラインからSFサスペンス新作が発売されました。

バタフライシーカー/シルキーズプラス A5和牛
あらすじはこちら

20180401(0)

原画:羽鳥ぴよこ
シナリオ:海原望
プレイ時間:12時間程度
ルートロックあり、修正パッチあり

修正パッチは一度終わった推理パートを飛ばす機能も入っています。
導入した方がスムーズなプレイが出来るかと思います。


○システムや動作環境
蝶のエフェクトや雪のエフェクトがノートできちんと動作するかが心配でしたが、問題ありませんでした。
一か所音声再生が遅れるシーンがありましたがPC側の問題化と思います。
それ以外は特に止まることもなく、快適なプレイが出来ました。

操作手帳からテキストに戻る時に『戻る』を押さないといけないのはやはり面倒でした。
推理パートでドロップをしたりするのも面白いとは思いますが、面倒なところでもありました。


○作画やグラフィック
背景は綺麗な物が多かったです。発達した都市部や商業地、湖など色々な景色を見れました。
絵に関しては立ち絵、CG、差分ともにムラが目立ちました。グロは弱めなので得意ではない人でもプレイできる範囲だと思います。
羽矢も脱がせてみたら結構な巨乳ですし、どのキャラのシーンやピロートークも肉感的に描かれていて良かったです。
先生の加えているシーンの透過していて見える口内や、淡く小さすぎない乳輪や突如として現れる羽矢のアヘ顔は一見の価値がありました。
どのキャラクターもめちゃめちゃ可愛い!って思えるCGがあってよかった。優衣が頭一つ抜けていますが、他の2人とも捨てがたい。


○主題歌やBGM
主題歌の『白き闇のアラベスク』はさっぽろももこが作詞作曲を手掛けています。
OPムービーが色使いや動きなどが特徴的だと感じましたが、それに相まってこの主題歌が織り成す空間は非常に幻想的でした。
トップのBGMもよく聞くことになり、BAD ENDからトップに戻された時のヒロインの表情とその前から流れてくるBGMとが作品の良さをグッと引き立てていたと思います。
BGMは種類は多くありませんが、その分耳に残りやすかったです。


○感想
感想は二部構成で前半はネタバレなし、後半はネタバレありで考察とします。
全体的な感想としては物語は粛々と進んでいくため、体験版の範囲での魅せたギミックのインパクトをなかなか超えられない、というものでした。
犯人たちと対峙することはありますが、犯人を導き出すための『推理』にウェイトを置いており犯人が判明してからの揉みあいや逃走劇といったシーンはあまりなく盛り上がりに欠けました。
舞台も広く白織市を扱っていますが、季節も相まって暗く閉鎖的な雰囲気を醸し出しています。
こういった舞台背景を考えると犯人とやり合ったりすることに期待するのは見当違いだとは思いますが、それならば優秀な交渉役を引き連れているのだから荒々しさのある論戦を交えて身柄確保に繋げるなどしてくれたら一つ一つの捜査にもはっきりとした〆があってメリハリもついたのではないでしょうか。

プロファイリングを駆使してアタリをつけますが、精査できないことはあるものの目星を付けてからは面白いくらいに当たってしまうので推理モノとしては少々弱かったと思います。

また、構成に関しては各キャラ毎に捜査する事件で分岐しており、どのキャラにもBAD ENDが用意されています。
全ての回答はトゥルーENDに繋がっているため個別での伏線要素は少ないです。
その中でもプレイ順には気を付けた方がよく、千歳>羽矢>共通END>優衣>トゥルーの順番であれば違和感なく進められると思います。
千歳ルートや優衣ルートはBADが凄く印象的でした。かなり好きな締め方です。

プレイ時間からも分かる通り短いですが、主人公の能力や過去、蜘蛛に関する事実などその中に散りばめられている情報量は多く、満足度の高い作品だったと思います。

がっつりミステリーをプレイしたいという人に関しては向かないかもしれません。
ただ、可愛いヒロインたちが協力して現場レベルで凄惨な事件を解決していくというのはあまりないので面白かったです。
テキストもよく飽きずに読み進められるのでまとまった時間にちょっとした考察モノをプレイしたいという時にはぴったりかもしれません。
シーンに関しては羽矢のアヘ顔と先生の透明棒の咥えこみのシーンはかなりよかったですが、折角これだけの巨乳キャラがたくさんいるのに活かせていなかったり淡泊なのは少し勿体なかったなと思いました。
20180401 (2)
20180401 (4)

優衣の添い寝シーンを筆頭にどのキャラも巨乳を強調するシーンがたくさんあったにも関わらずパイズリあまりなし、キャラを活かした授乳コキもなしとすごく勿体ない。こんなに可愛いのに。


ネタバレなしだと語りにくい作品なのでこれくらいで。




※以下、ネタバレあり






                         
                

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虚空のバロック 感想

category - レビュー
2018/ 02/ 15
                 
終焉の虚空に異形のカタチを刻み込め

このフレーズの通りでありタイトルの通り、最後に待っていたものはただただ『虚空』でした。


虚空のバロック/light
あらすじはこちら


虚空のバロック 初回限定版
原画:上田メタヲ
シナリオ:昏式龍也、森間まりも ほか
プレイ時間:15時間程度
ルートロック有

○システムや動作環境
プレイには問題はなかったのですが、タイトル画面がひたすら重い。私のエロゲノートでは限界です。
作中では体験版にもあった歩くシーンや画面効果が随所に出てきますがどのシーンも重いと感じることはなく、サクサク動いてくれました。
コンフィグは可もなく不可もなく。SFテイストな部分もあるのでバックログジャンプがあると嬉しかったです。いつになったらここは導入してくれるのでしょうか。


○作画やグラフィック
立ち絵もCGも可愛いし、グロを描かせても美しい。流石は上田メタヲだなと。
このゲームで私が推したいポイントの一つに立ち絵が可愛い。特に顔を赤らめた表情がもの凄く可愛いという点があります。

20180215 (1)

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20180215 (2)
可愛いでしょう。モブのクラリッサも可愛いのだから反則です。クラリッサはタイトミニスカスーツで戦闘をするっていうのもプラスポイントです。

グロに関しては血の描写も綺麗で申し分ないですが、欠損や臓物系や異形がダメな人は少しきついシーンがあるのかもしれません。


○感想
果たしてこのゲームは異能バトルものなのかSFなのか哲学なのか死生観ゲーなのか。
プレイした今でもどうジャンル分けしたらいいのかわからないです。確かに『異形』と言えるのではないでしょうか。
本作は主人公がヒロインである幸に告白をするシーンから始まります。
そして次のシーンでは急転し、その後の『甲信特異震災』と呼ばれた大地震の後に場面は移ります。その中で突然目覚めた能力『バロック』を使い人の形を成していない生物達と戦います。
そのまま震災の世界で群像劇とバトルを織り成すかと思いきやすぐに10年後のあかつき新都が舞台に。主人公たちはその世界では奇跡の生還者として財団に保護されます。以降は『The・シックス』という超能力者の機関も現れ、『バロック』の能力を巡って物語は進んでいきます。

これだけ書くと本当にそれぞれの物語がきちんと繋がっているのかよくわからないです。
実際にプレイをしてみても本当に震災の描写を入れる必要があったのかなど疑問が尽きないです。それくらい途中の話が歯抜けになっていますし、色々とやりたいことを詰め込んできちんと練らなかった結果こういう状態になったのかなと思ってしまいます。

ただ、この作品の面白さは丁寧な作りやシナリオにはありません。後半になり一気に押し寄せるカタルシスにあります。
やちるルートと加護ルートでは主人公は自分を犠牲にしてまでも人を助ける、熱血漢とパワーで切り抜け形は違えどそれぞれのヒロインとの幸福を築いていきます。
ロックが解放される幸ルートでは明かされる真実と迫られる選択と対峙、自身の肯定・否定などとともにプレイヤーに様々な思いと感情を与えてきます。
SF要素はここに詰め込むためにあったのかと納得できる側面もありましたが、そこでもやはり特異震災は必要だったのかという疑問は残りました。
それでも最後のCGとタイトルの意味付けのためにあった震災であったと考えれば大がかりながらも見事に私の記憶に『虚空』を植え付けることができたのではないかとも思います。

全体として面白いかと言われると難しいのですが、この部分のギミックに関しては非常に良かったと思います。

それ以上にもっと読みたいと思ってしまったのは主人公と幸との過去回想の部分です。
人によってだとは思いますが私は凄く短いパートにこの作品のもう一つのテーマが凝縮されていると思います。
むしろこの部分に至るまでの詳細とこの1シーンを長くしっかりと書いてここを結末とするような別の作品があってもいいのではと思うくらいにこのシーンには惚れ込みました。そして幸というヒロインが一番輝いた瞬間だったと思います。

戦闘シーンは少々退屈ですが、主人公の発言や行動、ヒロインや周りのキャラクターの発言や行動に注視しながらオールクリアをしてみてほしいです。
あからさまな伏線以外にも、こんな部分も繋がるのかという驚きやプレイ後に気づかされるテーマに触れたり、色々と考えさせられる作品だったと思います。

ボリューム不足や作り込みが不足している部分は否めませんが、後半に押し寄せる答え合わせとカタルシスはなかなかのものでした。

ネタバレするとつまらないのでかなり抽象的な書き方になっていますが、プレイした人と幸のシーンや主人公の生き方について話をしてみたいです。


それではまた次の記事にて。


                         
                                  
        

お姉さん×SHUFFLE!〜ともだちのお姉ちゃんのエッチな体。〜 感想

category - レビュー
2017/ 12/ 30
                 
同ラインでは一番良いと評判の高い『LOVEトレ』を超えたと思える作品を出してくれました。
12月は別の作品で少しショックを受けていましたが、モチベーションがこの作品で一気に上がりました。

お姉さん×SHUFFLE!〜ともだちのお姉ちゃんのエッチな体。〜
アトリエかぐや Honky-Tonk Pumpkin

あらすじはこちら

お姉さん×SHUFFLE! ~ともだちのお姉ちゃんのエッチな体。~
お姉さん×SHUFFLE! ~ともだちのお姉ちゃんのエッチな体。~

原画:yoppy、高尾あーや
シナリオ:七歌、華田久作、siou、須々木鮎尾
プレイ時間:15時間程度

他と書いてありましたが、最近書かれていた華田さんのお名前などありスタッフロールには4名の記載がありました。

○システムや動作環境
いつもと変わらずのシステムと設定画面。少しずつ使いやすくなってきている気はします。
相変わらず読みにくい文字なので他のラインの作品を参考に改善してもらいたいです。
今回はテキストやボイスが良い物が多く、ボイスの登録機能であったりバックログジャンプの機能などが欲しいと切に思いました。
他のメーカーではこういう機能も増えてきていますし、かぐやでも入れてもらいたいです。


○作画やグラフィック
絵についてはyoppyさんがいる事もあり申し分ないです。三玖の立ち絵だけは少し違和感がありましたが、CGではそういった事もなく2人の絵師でどのキャラも可愛くエロく描かれていたと思います。
高尾あーやさんが描いたキャラは立ち絵の表情差分が多くジト目などもあり楽しかったです。
あとは複数の友人の家を周るというところからも背景の種類が多く、色々な家を見る事が出来ました。
20171230 (1)

伽純さんの家の脱衣所には下着が無造作に籠に置かれていたり並んだ化粧瓶などがあったので生活感が漂っているのがとても良いです。
変に小ぎれいになっていないところが弟のいる生活空間にそのまま入ってきたという感じがしてくつろいでいる姉の姿が想像できるところがたまりません。
他の家でも洗濯物があったり生活感が伺えたのが嬉しかったです。
どのキャラもすごく良かったので個別のキャラについては後ほど記載していきます。

○主題歌やBGM
欲張っていいならOPくらいは欲しいなと思ってしまったり。
いつもながら特に触れることはありません。

○感想
前作の『このままだと弟がテクノブレイクで死んじゃうから子作り!』やHTPラインの中で転換が起きた『LOVEトレ』を上回る作品だったと思っています。
LOVEトレのつばめさんのインパクトや澪火さんの少しSっ気のある童貞いじりと筆おろしと彩乃さんの受け止めてくれる優しさ。これらは本作と似通った部分があります。そして奇しくも赤髪ポニーテールのお姉さんは見た目も似ており声優も佐倉もも花で同じです。LOVEトレの良い所をしっかりと引き継いでいる作品になっていると思います。

どのお姉さんも良かったので色々と書いていきますが、例によって公式のキャラクター紹介がなんの役にも立たないです。
ですので公式には書かれておらず本編で分かる職業やそこから派生するCGなどの設定についても触れていきますのでネタバレとは言い難いですがご注意ください。

・鈴木 伽純
20171230 (3)

キャラクター紹介にもあるように声がすごく色っぽいです。
「童貞が可愛らしい、会ってみたい」と言っているところからもちょっぴりSっ気があり小悪魔気質があることが伺えます。
公式には書かれていなかったので衝撃的でしたが、職場は歯医者。歯科衛生士のお姉さんです。
20171230_2.jpg

このイメージプレイのシーンが最高に良かったです。シチュエーションも相まってたまりませんでした。
エッチはスイッチが入ってしまうとひたすら自分が満足できるまで快楽を求める傾向があり、他のキャラクターにはない顔面騎乗や肛門プレイなどがありバリュエーションが豊富で飽きません。素晴らしい。

・高橋 依歩季
20171230 (4)

CV佐倉もも花。それだけでも素晴らしいですね。
キミオトのような甘々な佐倉もも花もいいですし、このような勝気な佐倉もも花もすごく好きです。
さばさばした性格からわかるように性にオープンな性格をしています。もちろん性欲も一番強いキャラクターです。
仕事のストレスを主人公を求めることで解消してくるところは社会人らしさと爛れた雰囲気を感じて凄く良かったです。
20171230_1.jpg

バキュームのアニメーションは今まで見た記憶がないので今作で追加されたのだと思いますが、彼女のシーンではしっかりと口がすぼまって吸いついている様子がわかります。依歩季の性欲の強さを表しているようで良いシーンでした。
20171230 (8)

また、サンプルCGにもあったミニスカポリスのコスプレシーンはギャグっぽさもありながらもノリノリでフェチ要素がなかなか強い良いシーンだったと思います。
全キャラクターの中でシーンの絵の綺麗さは依歩季さんが一番だったと思います。

・佐藤 愛栞
20171230 (5)

お決まりの主人公が惚れた女性であり、溢れ出んばかりの優しさと母性を持っています。何一つ嫌そうな顔をしないとてもいいお姉さんです。
職業が花屋さんということでそのエプロンを着用するプレイなどもありますが、比較的シンプルな物が多かったです。挙げるとすればおもちゃを使ったプレイがあるくらいでしょうか。
パイズリに関しては馬乗り、縦など色々な構図がありそちらが好きな人は楽しめるキャラだと思います。
20171230 (7)

洗濯機の前でしているシーンは生活感が伺え良かったです。

・佐藤 三玖
20171230 (6)

立ち絵から少し敬遠していたのですが、シーンなどでは普通に可愛いキャラでした。
主人公をバター犬のように扱うシーンやひざ裏コキをしてみるなど好奇心旺盛なSっ気のあるキャラでした。
後に背面騎乗のシーンがあるのですが、そこでは前作にも合った肛門がヒクつくアニメーションが見られます。

伽純さん、依歩季さんがめちゃめちゃ強いキャラクターで抜き出ていますが、他の二人も可愛らしくいいキャラクターだったと思います。
微妙に思うキャラクターがいない中でのハーレムはなかなか良かったです。
絵師ごと2キャラに分かれてCGとシーンがあり、4人でのCGとシーンも複数枚ありました。前作同様に入りきらないのは勿体ないので少し引いたシーンをあればいいなと感じた点はもったいなかったです。

御馴染みのアニメーションの強化はまたあったと思っています。今回はパイズリのバリュエーション強化と舌の動きの追加とバキュームの追加などでしょうか。
中でもパイズリのシーンは片方ずつ動かしたり、腕で持ち上げて動かしたり、谷間を開いてから閉じるように動かしたり体に押し付けるように動かしたりなどなど。あとは縦パイズリのシーンがあったのも良かったと思います。

全体的にソフトSな気質があるためMシチュが好きな人はかなり楽しめる作品になっていると思いました。
言葉での童貞いじりや淫語ばりばりなテキストがすごく輝いており、平常シーンでのキャプチャもすごく多くなりました。
チェック当初はどの姉も良いとまでは思ってはいなかったのですが、最終的には全員良い!と思えたので気になった姉がいたらプレイしてみて欲しいです。
自分の家や家以外でのシーンもありますし、友人の家でするという少し特殊な環境で生活感が漂っているシーンも多いため今までのシリーズとはまた違った良さもあります。


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それではまた次の記事にて。